【引退ブログ Vol.4】

和田大河(エペ/理工学部/慶應義塾高等学校出身)

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加賀からバトンを受け取りました、副将兼エペリーダーの和田大河です。

 

加賀とは高校受験をはじめ、定期テストやレポート、部活動では同じ種目リーダーという立場でさまざまな困難を共に乗り越えてきた、いわば戦友であると感じています。

彼とは中学時代からの付き合いになりますが、センス系でなんでもスマートにこなす彼の内にある熱い思いというのは実はあまり聞いたことがありませんでした。

そんなセンス系変人の彼のブログですが、今まで僕には見せてこなかった情熱を感じることができ、とても満足しています。まだ読んでいない方は是非ご覧ください。

 

何から書けば良いのかわからず筆が止まってしまっておりましたが、締め切り当日になってしまいましたので、課題の締め切り前夜に徹夜することで鍛えられた土壇場力を発揮し、書き上げたいと思います。当初はフェンシング部での生活を振り返る内容にしようと考えていましたが、「振り返りは早慶戦が終わってからでも遅くない」という自分なりの理屈で割愛しました(もちろん、締め切りが迫っていたからではありません)。というわけで、今回は早慶戦への意気込みについて綴らせていただきます。

 

早慶戦での個人的な目標は「選手として出場し、チームの勝利に貢献する」ことです。そして、目的は2つあります。「フェンシング人生の答え合わせ」と「感謝の気持ちを示す」ことです。

 

「フェンシング人生の答え合わせ」

 2020年、私が高校3年生の時に新型コロナウイルスの流行によって全国選抜やインターハイが中止となりました。ニュースで同年代の仲間たちが涙を流しながら悔しさを語る姿を見ても、私はただ空虚な気持ちを抱えていました。その時、自分のフェンシングに懸ける思いの軽薄さを痛感しました。

 高校時代の反省から、「自分で決めた道だから決して言い訳はしない」という自分ルールを決め、「大学では完全燃焼して引退する」という覚悟をもって體育會フェンシング部の門を叩きました。

 覚悟を決めて入部したものの、フェンシング部での4年間は想像以上に苦しい経験ばかりでした。練習で1度も勝てなかった日もありました。試合ではほとんど毎回目標には及びませんでした。団体戦にはほとんど出場できず、与えられた出場機会でもチームに貢献をすることができませんでした。上級生になってからは、自分のリーダーシップのなさや、人間としての未熟さを感じる毎日でした。他にも悔しい思いをした経験を挙げればキリがありません。挫折するたびに言い訳を作ろうとする弱い自分が現れ、フェンシングを辞めたいと思ったことは何度もありました。それでもいろいろな方々の支えのおかげで前を向いてここまで続けることができ、引退の舞台を目の前にしています。

「完全燃焼することができた」、「フェンシング部に入って後悔はない」という言葉を並べたいところですが、まだ答えを出すには早いと考えます。早慶戦こそがこれら2つの言葉が正しいかどうかを確かめる答え合わせの場であると考えます。

 

 

「感謝の気持ちを示す」

 前述の通り、苦しい思いをしながらもここまで続けているのはたくさんの方々の支えのおかげです。

 

 家族は、フェンシング部に入るという決断を応援してくれました。私が今慶應義塾體育會フェンシング部に所属することができたのも、毎日部活動に行くことができたのも、健康に過ごせているのも、すべて家族のお陰です。

 監督やコーチの方々にはさまざまな言葉やご指導をいただき、成長することができました。伊藤監督は、まだまだ未熟な私に対してエペリーダーとして接してくださりました。入交コーチにはフェンシングの技術の他に、社会で生きていくための考え方も教わりました。小川コーチにはいつも前向きな言葉で励ましていただきました。澤田コーチ、さと子コーチはいつも気にかけてくださり、温かい言葉をいただきました。

 先輩方にはたくさんのアドバイスをいただき、練習外でレッスンをとっていただいたこともありました。勘が悪く、教え甲斐のない後輩だったと思いますが、いつも快く応えてくださいました。また、引退後もたくさん練習に参加していただいている先輩方には大変お世話になっております。

 後輩たちには日本一の景色を見させてもらいました。フェンシング選手としてもエペリーダーとしても3流の僕でしたが、1年間ついてきてくれてありがとう。素晴らしい後輩たちを持つことができたことを誇りに思います。

 同期は苦しんでいた時の心の支えになりました。苦しい時も同期と話している時は忘れることができ、また前を向くことができました。

 フルーレ人、サーブル人、マネージャーの皆さんとは、日々の練習や応援を通してチームとして高めあうことができました。

 OB・OGの方々は見えないところから私たちを支えてくださいました。私たちが毎日当たり前のように活動できていのは皆様の支えのお陰であると感じています。

 

 伝えなければいけない感謝の言葉はまだまだあります。早慶戦では自分のプレーを通してここには書ききれなかった感謝の思いを伝えたいと考えております。

 

 

時代にそぐわない言い方かもしれませんが、言葉と行動で示してこそ男であると感じます。早慶戦までの残りの期間で最高の準備をし、ここに示した2つの目的を果たしたすことをここに誓います。

 

拙い文章でしたが最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 続いての担当は鈴木美也子です。

 彼女の魅力はなんと言ってもそのギャップでしょう。その華奢な見た目からは想像もできない大食いで、寒稽古の際には差し入れのお餅を10個平らげたという伝説を残しています。また、薬学部の勉強、バイトとの両立をこなすタフさを持ち合わせており、どこにそのエネルギー源が隠されているのか、未だに解明できていません。

 そんな彼女ですが、一見するとおっとりしていそうな雰囲気の中に秘められた熱い思いを私は知っています。ブログではきっとその溢れる思いが炸裂しているでしょう。是非ご期待ください。